―ピピピピッ
「あぁ…うるさいなあ…今…なん…じ!?…えぇ??」
ヤバいよお…どうしよ…完璧遅刻だしぃ〜
何で起こしてくれなかったの〜!
お母さんのバカー!!
「お母さん!起こしてくれたっていいじゃん!おかげで遅刻……え?お母さんが…いない?」
どこ行ったんだろ…おかしいなあ…
……ってこんな事考えてる暇なかった〜
急いで学校行かなきゃあ〜

―キーンコーンカーンコーン…♪
ガラガラッ
「はぁ〜セーフ。いやぁ危なかったよお…」
『あんたまた遅刻?最近多いわね〜いい加減キチッとしなさいよお!』
トホホ…。朝から怒られちゃいました…
今あたしを怒ってるのはあたしの大親友の
飛鳥奈々…奈々はめっちゃ美人でスタイルよくて…みんなの憧れってかんじなの!
ほうっておく男はいない…とか…。
奈々にはもちろん超イケメンの彼氏さんがいます!この学校でも有名なサッカー部のキャプテンさんだとか♪
奈々やるぅ〜♪
―バシッ
「ったぁ〜何でたたくの〜」
『雫早く席つかないと先生来ちゃうよ』
あっ!そーだった…ヤバいヤバい…
「奈々ありがとう♪じゃああたし席戻るね」
そう言って席に着いた。
―ガラガラッ
『はい…今日は転校生が来ます。おい、入って来い』
転校生?とか思いつつ少し期待♪
―ガラガラッ
『初めまして。今日からこの学校に転校してきた熊谷龍牙です。よろしくお願いします。』
『席は…そうだな…桐谷の隣に行け』
『はい』
ぅえ?あたしの隣?
まぢか…ぅう゛緊張する〜゛
そう思っていたら…
『宜しく。とゆう事で…お前…』

“俺の女になれ”
耳元でそう熊谷龍牙とやらが呟いた。

「はいッ!ってぅえええ?」
ちょっと待て!こいつ今何て言った?
俺の女になれ って言ったよな?

はぁあああ?!

「っざけんなあ!!」