「夏実の席はあそこだ。」 「先生も遥って 呼んでくださいよっ!」 教室に笑いが起こる。 あいつの席は…隣か。 「あっ、今朝の少女!!」 やっぱり気付いたか。 今朝は分からなかったけど こういう性格はニガテだ。 なるべく関わらないでおこう。 「これからよろしく! 西織 愛歌、ベニ学の3年3組!!」 こいつ覚えてるし… 「よろしく。」 素っ気なく言い放つと それからは 話しかけて来なかった。