「あっ…」 思わず声を出してしまった。 小さな声だったけど。 入ってきたのは 今朝の少年だった。 「夏実 遥(なつみ はる)です! 名字で呼ばれると 女子っぽいから “遥”って呼んでな!」 確かにナツミでは女子だ。 でもハルもたいして 変わらないような…。 女子はすでに騒ぎ始めている。 まぁ、カッコいいもんな。 多分。