「ゴホン」

そんな時、お父さんが咳ばらいした。


「詩織、そしてこちらが竜崎 蓮さんと 奥様の桜さんだ」


「あっ、初めまして。
ご挨拶が遅れてすみません」


私は謝った。


「いいのよ。気にしないで。
詩織さん。これからよろしくね。それと、私のことは『桜さん』って呼んでね。」


「分かりました。桜さん。
これからよろしくお願いします」


「俺のことは『蓮』って呼んでくれ」

海星さんのお父さんが呟いた。


「分かりました。蓮さん。」