あれから1ヶ月。




毎日のように、
涼とメールをするのが
日課になっていた。



ほんの些細な事でも
互いに相談するようになっていた。







「詩〜。」
何かを言いたそうに
成美が走ってきた。
明らかにニヤニヤしている。

「何よっ!!」
なぜかつられて、笑ってしまう。

「涼くんと最近いぃ感じじゃないのよ」

「そんな関係じゃありませーん。」

成美は、かなり疑った顔をしている。
確かにアタシの中では、涼は友達の好きではなくて、恋人の好きに変わっていたんだよ。






だけど、1度も声を聞けなくて。



1度も話した事がない。



喋りたい...

喋ってみたい...





アタシにアナタの





“声”を





聞かせてよ。