グサッッ

ナイフが金田の胸に突き刺さり、金田の血液が辺りに飛び散る。まもなくして金田は動かなくなった。
やった。いいんだこれで、これでいいんだよ。
こうささやいた西田は小刻みに全身を震えさせていた。
俺は西田の体の震えは恐怖からではなく金田を殺し徐々に込み上げてくる充実感からきているように感じた。
案の定、西田は薄ら笑いを浮かべていた。