「沙織ちゃん今日飲み過ぎ何じゃない?」



『大丈夫大丈夫!』



「何か機嫌いいね?いいことあった?」





『いいこと?べつにないー。あ、今日もマスターに会えたこと♪』







「はははっ、なにそれ笑」





『あたしマスターがいるから生きてんだよー♪?マスターが初めてだもん、あたしの目をみて話してくれて、笑ってくれる人…






「そうかぁ。俺が初めてか!」






今日の沙織はなんだか気分が良さそうだった。


何かいいことがあったにちがいない。



俺にはすぐにわかった。



家族とのことはきっと修復はできない。




他に嬉しいことがあったんだ。
俺にはわかる。





俺は沙織をずっとみてきたんだから。







…マスター…