「ごめんなさい!…でもどうしても気になって…!」
少し行き過ぎだ。
正直そう思ったのも事実。
「彩ね、桜祐君が好きだよ。大好き。大学入ってからずっーっと桜祐君しか見えない。彩の気持ち、分かってくれてる?」
「……いつかもいったけど、俺は彩のことそういうふうに思えないんだ。彩はいい奴だし、友達としてすんげー好きだけど。だから…」
「でも…!彩以上に桜祐君を思ってる子なんていないよ!彩が1番桜祐君を好きだもん!」
彩はそういって俺の体にしがみつく。
「彩…」
「絶対離れないから…!」
…こんなところを近所の人に見られたくない。
「一回、中入って話しよう」
そういうと泣き腫らした目で頷いた。

