でもダメだった。 彼女の小さな体が本当に小さく震えているのに気がついたから。 起きているのか寝ているのかわからない。 それより声をかけることが出来ない。 近くにあった毛布を肩にそっとかけるしかできなかった。 離れたベッドでは寝れない。 こんな彼女から目を離したら いなくなるかもしれない 不意に思った。 俺は彼女がちゃんと見える壁に背中をあずけ、彼女を眺めた。 …桜祐…