「何か食べよっか!貧血ぎみだったわけだし」
『…いい。食欲ない』
「じゃあ何かのむ?」
『………いらない』
「じゃあ自己紹介しよう」
『…自己紹介?』
「名前ぐらいしらねぇと!俺は村越桜祐、今年二十歳になった。大学は医学の方。」
『………医学生』
「そう、将来は理学療法士になるつもり。…はい、次」
なっ、なんだか照れ臭い
自分で言った癖になんか…
『…吉野沙織。二十歳。』
「歳ごまかすなっつーの」
『何歳に見える?』
彼女が身を乗り出して興味ありげに聞いてくる。
「え…あぁ〜18とか?いや、ただ二十歳にはみえねーっな!」
『…ガキにしか見えないんだ…』
「や、そういう意味じゃないんだって。」
彼女は落ち込んだ。
それほど年上に見られたかったのか?
『…18歳。当たり。』
「高校生?」
『うん。』
「高校生かぁ」
『……悪かったね高校生で』
お兄さんに聞いてたけど…
「俺、はたから見たら変態なんかな〜」
『は?』
『…まぁ変態でいーけど』

