「沙織…今日学校から電話かかってきたわよ。あなた今日も学校行かなかったのね?そんなんでどうするの?」



苛々した口調であたしに問うのは、




あたしの「母」のはず。









『……具合悪かっただけ』






こう言ったら少なからず心配してくれるのが親なんじゃないのかな?












「じゃあどこにいたのよ。具合悪いならうちで寝てるとか病院にいくでしょう?」





ほら。
あたしのことなんて
どうだっていいみたい。







『……………』






「全く。高校は単位落としたら卒業すらできないのよ!?大学行けないなんてことになったら…」






『あたしは大学には行かない。だから心配しないで。あんたたちにもう迷惑はかけないから。』









「沙織!いい加減にしなさい!大学に行かないなんて、今の時代どれだけ馬鹿なことかわかってるの!?恥ずかしいと思わないの!?…少しは香織を見習いなさい!!」











恥ずかしい


これがこの人の本音なんだよ。
いい加減我慢にも我慢が尽きた。




『うっせーな!!!』