彼女は言った。 『あんたにあたしの何がわかるっていうの?ここにいたら翔太郎に連れ戻される!あたしはあんなところに帰りたくなんかないのに!!帰るぐらいなら死んでやる!』 と。 『……どーだっていーでしょ。あたしは……。もう嫌なの……。自由にさせてよ』 「…」 驚いて声が出なかった。 「…誰もそうだね、なんて言ってくれない。それはあたしが間違ってるからよ。………あんたは間違ってない」 そういって彼女は病室をでていった。 …桜祐…