彼女がさっきまでしていた点滴を自ら抜き、自分の服に着替えていたから。
「何してんだよ!
『帰ってって言ったよね』
「どこ行くんだって聞いてるんだよ!」
『どこだっていいでしょ?あんたには関係ない!』
そういって俺の横を通り過ぎようとした。
ため息がでた。
どうしてこうもわからないのか。
「お兄さんがあんだけ心配してるのになんでわかんねーの?あんないい兄さんいんだろ。どうしてわかんねーんだよ!」
なんでわかんねーの?
「こんなことして、馬鹿だとおもわねーのか!」
彼女の顔は強張った
言い過ぎたかもしれない

