「えー、面白いよ。それに世界可愛いよ」
「違う、そういう問題じゃない。あとお前の趣味はおかしい」
今度は紘も止めに入った。
「そうだ、あの内容をここで見るわけにはいかない」
すかさず俺も加勢する。加奈が後半に言った事はあえてスルーする。
「でも他の小説の方が内容はアレだったりするよ。それにこんな小説誰も読まないって」
「……………」
誰も言い返せない。だって実際そうだもの。こんな文章力も構成力もない小説読む人なんて新着に載っててたまたま選んでしまった人ぐらいだもの。
「…………ごめん」
加奈が謝るが、加奈も含めてみんな沈んでいる。
1話目にして全員の心が折れた。なにこれ、続くの?