「私も、ありがとう。伸也、元気でね」 「うん。彩もな」 「うん。じゃあ」 扉が閉まる。 「じゃあね…さよ、なら……」 再会を願う扉の向こうにいる信也。 私は別れを告げた。 私は溢れる涙を抑えながら伸也の部屋を後にした。 鍵にはメッセージを添えた。 【バイバイ】