「今日だけは…明かりつけて」 「どうしたんだよ、急に」 「全部…全部、見て欲しいの」 「……彩がいいなら……」 伸也は私の髪の毛をかきあげて、首元を強く吸い上げた。 「あっ……」 「彩の全部が見えたら、俺止まんねえかも」 「……いいよ…今日、だけは」 伸也が体を起こしてベッドの近くにあった間接照明をつけた。