pinkな関係 そのみ×大河【完結】

思った以上の人だった



「これ以上進めないな。」


大輔のところまで今はたどり着けそうにない





立ち止まってもどんどん迫ってくる人波



「きゃっ」



だれかに押されたせいで
そのみちゃんが俺の胸にくっついた




「ごめんなさいっ。」



慌てて離れる彼女の身体を俺は無意識に捕まえた



「ぇっ・・・?」



びっくりする彼女に



「また押されるから。」


平然を装って言った。





彼女の髪の毛が俺の顎をくすぐる


フワっといい香りが漂う




「なんか食べる?」


紛らわすように
俺は屋台の方を指差して言った