慌ててしゃがみ込んで落とした袋に戻すと先輩の目線が近くにあった



「だ、だいじょうぶですっ。気にしないでください・・・」



どうせ自分で食べるだけだもん




そう思った瞬間—————




パクッ。



先輩はクッキーのかけらを口にほおりこんだ




「!?」



た、たべた?




「き・・・きたないですよっ!」



あたしはびっくりして先輩を見つめた





「うまっ」



ひとこと。


そう言った先輩。




残りのクッキーをザザッと袋にいれ終わると「ごちそうさま」と笑顔を残して去っていった



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