ゆっくり歩き出した足は次第に速くなる


後ろから聞こえる足音は先輩のものじゃないんだ



それだけは




わかっていた。









「白石・・・」





一言だけそう言って

彼はあたしの隣に並んだ





っ・・・



うっ・・・






たまり続けた液体は



少しずつこぼれ雫のように舞った