次の土日までは五日ほどあったがものすごく長く感じた。楽しみが待ち受けているとこんなにも長く感じるのか。私は、カウントダウンをしながら“その日”を待った。



………………



当日の朝、私は四時に起きた。すごく楽しみで興奮してほとんど眠れなかった。ほとんど寝ていないのに、全然眠くなく目も重たくない。荷物の最終チェックをし、出かける準備をする。化粧も念入りにした。今から日焼け止めも塗りまくった。一通り準備は終わっても、なんだか落ち着かない。あと数時間で菜々達が迎えに来る。聡の車で、準平、いっちー、菜々が便乗して行くという話だった。

私は、何度も何度も窓の外を見た。それらしい車がウィークリーマンションの前にとまったら……と思い、つい確認してしまう。とまっていないとわかり、なぜかホッとする自分がいる。そして、薄手のレースのカーテンを閉め、ベッドの上に座り充電器に刺さっている携帯をチラッと見た。

落ち着きがなくソワソワしていても、時間は過ぎていく。