駅から少し歩いたところのカフェに入った……カフェというより、昔ながらの喫茶店といった感じだ。向かえに座った女性は、


「何でも好きな物頼んでね」


と言ったので、アイスココアを注文した。

すぐにアイスココアが、そして女性が注文したブレンドコーヒーが運ばれてくる。


「早速なんだけど……」

「は、はい」


なんだか私は妙に緊張していた。


「チラシの内容、すぐに理解できた?」

「いいえ……」


女性は下を向いて少しの間黙りこんだ。


「あなた、歳いくつ?」

「18です」

「そう……」


何かを探るように、考えながら話す女性の顔を、私はじっと見つめていた。女性の視線は色々なところへ飛んだり、そうかと思えば何かをじっと見つめたり、なんだかせわしない。


「じゃあ、単刀直入に言うわね」

……。

「あのチラシの内容のお仕事は、風俗なの」

“え……ふ、風俗!?”