所詮、そんなものだと思った。菜々は専門学校へ言ったら友達もできるだろう。そうなれば私となんか連絡は取らなくなるかも知れない。こんなに仲が良いのに、いとも簡単に連絡を取らなくなるに違いない。嫌いではない。嫌いとか、そういう問題ではない。やはり、女の友情なんか……って思ってしまう。
私は、電車のドア近くの保護棒につかまり、これから先のことを考えていた。
………………
稲垣はるかという女は、たぶん私のことが嫌いだ。いや、たぶんではなく、確実に。oasisのメンバーの、ヤスや英明や、いっちーを使って私を陥れようとしていたなんて思いもしなかった。嫌われているのはわかっていたけど、なにもそこまでしなくても、と思うと腹立たしさを通り越して可哀想な人だな、と思うのだ。心が卑しく、人を陥れることしかできない人間なんだ、と。普通に真面目に生きていれば、必ず良いことがある、と母親が昔言っていた。何回も何回も事あるごとに言っていたことを不意に思い出した。
私は、電車のドア近くの保護棒につかまり、これから先のことを考えていた。
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稲垣はるかという女は、たぶん私のことが嫌いだ。いや、たぶんではなく、確実に。oasisのメンバーの、ヤスや英明や、いっちーを使って私を陥れようとしていたなんて思いもしなかった。嫌われているのはわかっていたけど、なにもそこまでしなくても、と思うと腹立たしさを通り越して可哀想な人だな、と思うのだ。心が卑しく、人を陥れることしかできない人間なんだ、と。普通に真面目に生きていれば、必ず良いことがある、と母親が昔言っていた。何回も何回も事あるごとに言っていたことを不意に思い出した。

