零said

咲にぃからお許しをもらえてご機嫌で麗華さんと、帰ってきた疾風と喋っていると扉が勢いよく開いた。

「慧さん!朱雀の乱入です!」

「なんだと!?」

えぇ、このタイミングで!?

もっと風雅の人数減らしてから来ると思ってた…

「恭耶、疾風、零行くぞ」

慧の合図で私たちは部屋を出た。

私たちがさっきまでいた部屋は2階だったから下の様子がよく見えた。

「思ったより多いな」

恭耶がポツリと言った

「ああ、だがここに来た以上、今までのお返ししないとな」

慧こわッ

疾風はというと早く下に行きたいみたいで目をキラキラさせて落ち着きが無い。

「よしゃー行こうぜ零!」

「え、うん」

下を見つめていた疾風がこっちを見ていった…、と思ったら勢いよく手を引かれて下に行った。

「ちょ、疾風どこまで行くんだよ!」

「ん~?喧嘩の中心」

ドカッ

バキッ

ボカッ

…疾風は走りながら向かってくる朱雀を蹴散らしていった。