「さて、零カツラとれ」
「はいぃ…」
パサッ
私がカツラをとるとさっきからやたら私に抱きついてくる人は一瞬驚いて、また私に抱きつこうとしたのを咲にぃに止められていた。
助かった…
抱きつかれるの苦しいんだよね、あの人胸大きいから……
と安心していると咲にぃたちの会話が聞こえた
「まず自己紹介だろ?抱きつくのはそれからだ」
「うん!」
助かったと思ったのに…
やっぱり抱きつかれちゃうんだ…
この後に自分におこる苦しさを考えながらため息をついていると
影がかかったので顔を上げると抱きつき魔がいた(勝手に命名
「初めまして!呉城麗華(くれしろ れいか)です。」
「こちらこそ初めまして!龍ヶ崎零です。」
改めてみるとほんと綺麗な人だなー
じーっと見つめていると
ムギュ…
「かわいい!この子が咲夜の妹なんて信じられない!」
「か…いく……て…い……」
く、苦しい!ちゃんと喋れない…否定したいのに!
私ここで死ぬのかな…、と思っていると救いの声がかかった。
「麗華、零が死ぬぞ」
「え?キャー!ゴメンね零ちゃん、大丈夫?」
「…大丈夫デス」
私は息を整えながら麗華さんを見上げた。
そこには本当に心配そうな顔をした麗華さん。
実はいい人なのかも…
そう思い微笑んでいた私は、次の瞬間すごく驚くことになる。

