部屋の中を見るとこの前スカウトされた部屋だった。

慧さんと恭耶さんがいた。

恭耶さんは私の腕を見て目を見開いている

慧さんは、閉じていた目をゆっくり開くと私の腕を見て急に立ち上がった、そのせいで2人掛けソファーはガタンと音を立てた。

びっくりした…
珍しいな慧さんが驚くなんて、そう思ったのは私だけじゃなかったみたいで慌てて何処かに歩いていく慧さんを、疾風さんも恭耶さんも驚いた顔で見ていた。

「ま、まぁ座れよ」

「あ、はい」

疾風さんに促され恭耶さんの向かいに座った、

「大丈夫?」

…?えっ?今の誰?びっくりして前を見ると心配そうな顔をした恭耶さん……恭耶さん

「えっと…今のって恭耶さんが言ったんですか?」

「俺以外に誰か居るの?」

「えぇぇぇ」

「あぁ、そっか零は寝起きの恭耶しか会ったことねーんだ」

「あの時寝起きだったからなー悪いね」

恭耶さんは申し訳なさそうにした。

そういえば寝起き悪いって言ってたね…できればもう寝起きの恭耶さんには会いたくないや。

バタンッ

何処かに行っていた慧さんが帰ってきた手に白い箱を持って…
ポカンと3人でして居ると

「腕出せ」

「は、はい!」
慧さんが手当てしてくれるみたいで消毒液とかを用意しだした

手当てしてもらっているとポカンとしてた疾風さんと恭耶さんの声が聞こえてきた

コソコソッ…

「おい!あの慧が手当てしてるぞ」

「マジかよ!手当て苦手な慧が?」

「零のこと相当気に入ってるんじゃね?」

「そうかもしんねー」

なんて会話は真剣に手当てしている慧さんには聞こえてないみたい…。