零を運び終わると

「零には私たちがついてますから
慧さんは教室に戻って大丈夫ですよ」

「いや零に話があるからいい」

さっきから気になっていたが

こいつらなんで俺の名前知ってるんだ?

「そういえば、なんで俺の名前知ってんの?」

「「有名だから」」

有名?何でだ

「あの~私千鶴ですこの子は優香
こっちからも聞きたいことがあるんですけど…
零と知り合いなんですか?」

「あぁ」

「いつ知り合ったんですか?」

「昨日だ」

「つい最近ですね」

何なんだこいつ説教みたいにクドクドと

「零に何の用なんですか?」

「それはいえない」

「どうしてですか?」

これは、言えないだろ

勧誘に来たなんて

「それもいえない」

「だったら零にあまり関わらないでください」

「無理だ」

うるせーなこいつ

俺が好きな奴に会って何が悪い!

・・・?好きな?

俺は・・・いや違う!

そんなわけない!

「とりあえず零の目が覚めたら知らせるから教室もどれ」

「で、でも・・・」

「優香戻るよ」

「えっ!ちょ千鶴?」