「俺、快っていいます!呼び捨てにしてください」

「俺は、永っていいます!俺も呼び捨てで!」

「俺は、洸です!俺も呼び捨てがいいです!」

え、えっと…

立て続けに言った3人は

快(かい)と永(えい)と洸く…洸は知ってるっと

で、どうしたんだろうと思っていると

快が言った

「俺たち零さんにお願いがあって…」

快は綺麗な青い髪色の、洸とは違う可愛さのある顔をしている

癒し系だね。

お願い…?

首を傾げていると今度は永が口を開いた

「喧嘩を教えてほしくて…」

永は赤い髪色のせいで一見キツく見えるけど、よく見ると母性本能くすぐられそうな顔。

可愛い子達だなぁ

…って返事返事

「俺でなんかでよければ…」

私なんかでいいのかな?

少し遠慮気味に言うと洸がずいっと顔を近づけてきて言った

「零さんが!いいんです!」

「あ、ありがとう…」

そう言うと洸はにっこり笑って離れた。

「えっと…いつから教えてくれますか!?」

永がきらきら笑顔で聞いてきた。

「いつからでもいいけど…、その前に…」

そう言って3人を見ると、3人とも首を傾げてキョトンとしていた。

可愛い…

「その前にどうしたんですか」

ハッ!

ついつい見とれてた…

何の話だったっけ?

あ!そうだ

「その…さん付けと敬語やめてくんない?」