なんなの、こいつ？

どうしてあたしに優しい言葉をかけるの？

今までこいつみたいな人にはあったことがなかった。


「もう一回言うけど雨は自分で思ってるような人間じゃないよ。
もしそうだったとしても、俺が雨を全力で受け止める。」


その言葉にあたしの一粒だった涙が止まらなくなった。


「だから、雨の過去話してくれない？」


…こいつならあたしのこと受け止めてくれるかな。


「…わかった、話す。あたしの過去。」