とある烏の物語

案外その人は早くみつかりました。

薄暗い路地、華やかな表通りとは対照的な暗く重い空気。

それでも小さなうすよごれた子供が笑顔で遊んでいました。

その中で裏通りの住人に囲まれて談笑している青年が一人。

彼が白い虎を探している人物のようでした。

確かにこの裏通りで小綺麗な装飾や立ち振る舞いの彼は変わっていると言えるでしょう。

からすは辺りに人がいなくなるのを見計らってそっと青年に話しかけてみることにしました。