とある烏の物語

また追い掛けられるのは嫌なのでこっそりと街を覗きました。

その街はとても美しい街でした。

建物には様々な装飾がほどこされ、かすかに心地好い音楽が聞こえています。

どの人も美しく着飾っていてとても楽しそうに笑いあっていました。

そしてあちらこちらから面白い話が聞こえてきました。

おいしいお菓子の話、友達の失敗談、からすはその中から一つ気になる話を見つけました。

〈白い虎を探している若い変わり者がいる。〉

確実にあの虎の事だろうとその変わり者を探してみることにしました。