ほかの名前を見てみると特別仲の良い人物の名前はなかった。


ただ一人、香坂 薫の名前を見つけてしまった。



薫とは家が隣同士ってことで親同士の付き合いがあった。
ただ私は薫が嫌い。

どうしても好きになれない。


とても可愛くて人懐っこい笑顔。
でも私には嘘の笑顔を張り付けたようにしか見えなかった。



「……最悪。」


はぁ、と今日何度目かわからないため息をつくと
重い足取りでこれから何度も行くであろうクラスに向かった。





Prologue END.