「当てはまってんじゃん。」



「んー…?」



眠くて働かない頭が、必死に有明が言ったことを理解しようとしている。




だんだん重たくなってくる瞼が完全に閉じようとしたとき



有明は、あたしの目が一気に覚める一言を言い放った。










「だって俺姫仲のこと好きだし…」







眠気が一気に吹っ飛んで、思わずガバッと体を起こしてしまった。



「はっ…!?」




机にひじをついて、あたしから目をそらした有明。


照れてるみたいだ



今度は有明があたしの机に伏せてしまった。


隙間から見える耳は真っ赤で、こんな有明を見たのは初めてだった。