「まじっ、あー……。なんか悪いな、送るよ。」


困った顔をした不良さんは、あたしを送ってくれる、と言った。



「い、いやっ、いいですよ!;
助けてくれただけで十分ですっ」



そう言って、お辞儀をしてから学校の方向へ歩き出そうとすると…




―――――――パシッ!



「へっ?」


腕を掴まれた。



「だったらさ、今日からは俺が送り迎えするよ。
君1人だと、また不良に絡まれそうだしさ…」



「え…?」