整っている顔立ちに、思わず見とれてしまった。



「あんたもさ、可愛いんだから気をつけろよ?」


その言葉に、頬が赤くなるのが、自分でも分かった。



「てめぇ、邪魔してんじゃねぇよっ!!」



周りにいた4人の不良が、小さな不良さんに殴りかかってくる。



「カバン持ってて。」



あたしにボソッとそう言うと、カバンを投げ渡された。




その瞬間、素早くしゃがんでパンチを避けた。



「遅っせぇんだよ、バーカっ…」