「いつもは涼先輩より遅く来るんですけど、今日はちょっと早めに着いちゃったんで。」



「あー…、そうなんだ。」



毎日こんな派手な子見てたら、覚えるに決まってるよな。



「はい。」


「バンド入ってくんねぇの?」


「は?」←



再びバンドに誘う俺を、美海ちゃんは唖然とした表情で見つめる。


そりゃそうだ。



まだ諦めてなかったのかよ!みたいな。←



「だーかーらー、バンド!
俺らのバンドには美海ちゃんが必要なんだよ。 てか美海ちゃんにしかつとまんないわ。」