「よく考えてみろよ。姫仲がおまえらに文句言う時は、いつも理由があんだろ。」 何でこの人はあたしのために、こんなに必死になってるんだろ。 「自分たちは全く悪くないって言えんのかよっ?」 変な人……―――― 「有明、あたし気にしてないから大丈夫。 奈々達が待ってるんだから、早く行こ。」 あたしがそう言うと、悲しそうな、驚いたような…よく分かんない表情をした。 「ほら、時間なくなるよ。」 静かになった教室内には、不思議そうな目であたしを見る人もいた。 「…………そうだな。」 ,