「は?何それ。」 眉間にシワを寄せて、少しキレ気味の有明。 「姫仲さん、人の気持ち考えないから嫌われてるのよ。」 気にしない。 気にしちゃダメだ。 「有明君もそんな子と一緒にいたら変な目で見られるよ。」 気にしちゃダメ…! ――――――――バァンッ!!! 「っ!?」 隣で大きな音がして、体がビクリと震えた。 有明の拳は机の上を叩きつけていて、その迫力に、クラス全員が圧倒されていた。 「勝手なこと言ってんじゃねぇぞ。 おまえらさ、自分達のせいだって思ったこと1回もねぇのか?」