「でもさ、美海。 あんまりズバズバ言ってると、彼氏出来ないよ?」



「……………別にいいもん。」



興味がないわけではない。



寧ろ彼氏は欲しいと思っているわけで……


作らないんじゃなくて、出来ないんだよね。




「あ、でも大丈夫か、美海にはあの人がいるもんね。」



「やめてよ、あんな奴眼中にないか「姫仲ーっ」ら……あーあ……」



大きな声で、あたしの名前を呼ぶあいつが大嫌いだ。



「姫仲っ、昼ご飯一緒に食わねぇ?」




あたしの毒舌さを知って話しかけてくる男子は、こいつ、有明涼と、その友達の北山晴だけだ。