「あー、奈々。」


「またズバズバ本音言っちゃってさー(笑) すごい睨まれてるよ?」



笑いながら近寄ってきたのは、小学校から高校までずっと一緒で、親友の奈々。



奈々は超ポジティブガールだ。


あたし以上に。



"死にたい"なんて、奈々の口から聞いたことは、一度もなかった。



「別にいいの、あの子……てかあのメンバー、気に入らないんだもん。
毎日毎日死にたいって言ってるの聞いてんだよ? イラついてしょうがないから。」



「そりゃあおつかれ様だね。 あたしでもキレるわ。 早く死んじまえー!……って(笑)」



あぁ、奈々ならやりそうだ。