「奈々、今日は…っ」 「分かってるって、一緒に帰れないんでしょ? また明日ね。」 「うん…っ」 ほんとに迎えに来るなんて思ってなかったから。 分かっていたら、もっと早くに帰っていたのに。 たくさんいる女の子をスルスル避けながら、走って有明君のもとへ向かう。 「あ、有明君っ!」 あたしの名前を呼んだ声に反応した有明君は、顔をパッと上げた。 遅くなってしまったのに、優しい笑顔で手を振ってくれる。 「ごめんねっ、ほんとに迎えに来ると思わなくて…」