「あ、美海〜、遅かったじゃんっ」



玄関を出ると、友達の奈々が壁に寄っかかって待っていた。



「あれ、先帰っていいって言ったのに…どうしたの?」



そう言うと、奈々はニヤリと笑って正門を指さした。


正門の周りには、いつもより少し多めに女の子がいる。



「何あれ、女の子集まってるね?」


「どっかの不良君が美海を迎えに来たんだってさ。 さっき美海知らないって聞かれたよ?」



まさか………


「ほんとに迎えに来たの…?」



だとしたら凄く申し訳ないことをしちゃったんじゃないの!?