[完]ヤクザが愛する女~Ⅱ~

駅に向かって走りまくった。


『駆け込み乗車はお止め下さい…』


プシュー…



ドアが閉まった。





「間に合った…」


夏龍が泣いた。




「ふぇぇぇぇえ…!」


「よしよし…ごめんね。」



私は夏龍の背中をポンポンと叩いた。