[完]ヤクザが愛する女~Ⅱ~

「産みます!」


私が答えると先生はにっこりと笑った。


「ではこちらにサインを。お相手の方は…」



私は首を横に振った。


「1人で育てていくのは大変な事よ?お金もかかるし…貴方まだ若いんだから…」


「私は産みたいの。愛する人との間に出来た子だもの。卸すなんて出来ないよ…」



私はお腹を摩った。


「そう。一緒に頑張りましょう!」


「はい!」


私は書類にいろいろ書いて先生に渡した。



「じゃあまた来週診察に来てね。」


「はい。ありがとうございました。」



そう言って私は産婦人科を出た。