あの後、僕は琥珀の元から
帰ってきた真珠と【本の部屋】にいた。

「琥珀、大丈夫そう??」

「うん、だいぶ落ち着いたよー」

「ならよかった。」


本棚にもたれかかり、僕は
真珠に書斎の前での話をした。

「水晶、ちょっと気付きかけてるかも。」

「まずいねー。
今はまだ確かなこと分かってないから
変に疑問感じてほしくないー。」
真珠がうーん、と唸る。

「でも私達の疑問は確実に
深くなっちゃったねー。」

「疑問を抱いたからには
解明しなきゃなんないし。」

「知らない方がよかった??」

「それも嫌。」



少しずつ、少しずつ


崩壊の時は近づいてきていた。