「なんでかなぁ??」

瑠璃が皆に目配せして尋ねる。

水晶が口を開いた。

「もしかして他

「きっと今忙しいんだよ
だからそっとしておこう??
【父さん】の邪魔しちゃ駄目だ。」


僕は水晶の言葉を遮って
3人の後ろで背中を押して
戻ろう、と促した。


ごめんな、水晶。


でも言わないで


気付かないでいて


気付くきっかけを匂わせないで


「皆、あとで【父さん】に
何してたの、とか聞いちゃダメだぞ」

僕は3人に言う。

「【父さん】もきっと早く作業を
終わらせて遊ぼうとしてくれてるんだ。」


咄嗟の【嘘】は、得意だった。




*翡翠・瑠璃・黄金・水晶Side−End