知らない番号からの電話にみんなが私のほうを見る。

『もしもし…はい、小林玲美です。え…病院?えっ…瑛二が重体?………ママが……ママが…??はい、今から向かいます…』

気づけば目から大粒の涙が流れていた。

私はその場に座り込み、声にならない声で泣いた。