大切なもの



「はいどうぞ。たくさん食べな。」

ありがとって心のなかで呟いて、スプーンをもった。

『…いただきます。』

一口、口の中に入れようとしたときに視界がぼやけた。

あれ、なんだろ。
テレビの音もだんだん遠くなる。
ん…なんかふわふわしてきた。

力が入んない。

っと思ったらプツンとテレビの電源を消すみたいに視界が暗くなった。

そしてわたしは力なく倒れた。