あたしはあれからよく笑うようになった。
「光莉最近よく笑うね」
日和が笑顔を向ける。
「前は笑ってる人は何がおもしろいんだろう?って思ってた」
「おもしろいこと言うね~。てか、光莉笑った顔もかわいいね~」
日和が陽太に「ねっ!?」って聞いたら「そ、そーだな」って言った。
日和は笑いながら「照れんなって!」って陽太をバシッと叩いた。
すごく毎日がキラキラして楽しかった。
こんな日がずっと続けられるんだと思ってた。
でもそれは違った―・・・・。
日和と陽太が委員会で居なくて一人ぽつんとしてた時。
「光莉ちゃ~ん?」
聞いたことのない声がした。
あたしはハッと後ろを向いた。
そしたら綺麗な人が立ってた。
「・・・はい?」
あたしは一応返事したほうがいいのかな?って思って一応返事をしといた。
「初めまして~梨花って言うんだけどわかる~?てか屋上でゆっくり話さない?」
あたしはなんの疑いもなく屋上に行った。
そしたら・・・
大量に女子が居た。
あたしはなんか嫌な予感がした。
どうしよう・・。
前のあたしだったらいろいろと疑ってたりしてたからこんなことにならなかったのかも。
女子の一人があたしに近づいてきた。
「あんたー目障りなんだよねー。なに陽太に近寄ってんの?」
そう言ったらもう一人の女子が近づいてきた。
「一応言っとくけど、陽太はあんたのことなんとも思ってないよ。あんたが一人で可哀そうだから話してあげてんの!わかる!?」
そしたらあたしは頬を叩かれた。
「痛っ」
思いっきり叩かれてあたしは地面に倒された。
「消えてくんない?」
「消えてよ」
「あんたさえ居なかったらあたしらの物だったのに!」
“物”?
「そうだし!あたしらの物なのに!!」
あたしは唇をぎゅっと噛みしめて立ち上がった。
「さっきから言ってる意味がわからないよ。陽太は“物”なんかじゃない」
あたしは、あたしの目の前に立ってた女を押した。
「何すんの!」
あたしはまた倒された。
その瞬間。
殴られた。
唇が痛い。激痛が走る。
「ちょ、やりすぎっ」
近くに居た子が止める。
「余裕ーだし!」
その女子たちはどこかにいった。