あたしの前の席にはしっかり「瀬川修也」という文字。 「…え?」 「よかったね、美奈! あたしとちょっと席が離れてるから不安だったけど、瀬川がいるなら大丈夫だね?」 「え、何が?」 「…気付かないならいい」 ふぅ、と奏がため息をつく。 え、何が? 「さて、んじゃ…。今年もよろしくね?美奈」 「こちらこそっっ!!」 あたしたちはニコリと微笑み合った。