「甘さ控えめとかって、あり?」


瀬川君の落ち着いた声。


「うん、できるよ!」


「なぁなぁっ、今度レモンのはちみつ漬けとかお願いしていい!?」


「うん、いいよ。でもなんで?奏のは?」



すると、「いやぁ、相原のは雑だからな。

酸っぱいか、激甘かどっちかなんだよ」


くす、と笑うと奏が身を乗り出してパンチを井上君の頭に。


「って!手加減しろよっ!」



「二度とつくってやんなーい!あと、基礎練増やしてやる!」


「それだけはやめてっ!」